ロッテワールドタワー広場に展示されたベリーコム(c)news1
ロッテワールドタワー広場に展示されたベリーコム(c)news1

【06月25日 KOREA WAVE】ホームショッピング業界が最近、先を争って参入している事業領域がある。「コンテンツ」戦争だ。過去には製品やサービス中心のマーケティング競争が激しかったが、今はコンテンツを通じて消費者との意思疎通を図ろうとしている。

ロッテホームショッピングは今年2月、ユーチューブスタジオチャンネル「ネネスタジオ」をオープンした。芸能モッパン(食べる放送)の「美味しければ食べる」、人気アイドルグループ「AB6IX(エイビーシックス)」のメンバー、イ・デフィが進行するライブ音楽芸能「イ・デフィ口笛」などが人気を集めている。

◇ベリーコム

現代ホームショッピングも独自のユーチューブチャンネル「フックTV」を通じてコンテンツとコマースを結合したユーチューブ芸能コンテンツを始めている。業界は40~60代に限定されていたホームショッピング視聴層を20~30代に拡大する役割を期待している。

ロッテホームショッピングはキャラクター「ベリーコム(クマ)」を開発し、知的財産権(IP)事業にも参入した。

ロッテホームショッピングが開発した「ベリーコム」は、単なる「流通事業のマーケティング手段」を上回っていると評価されている。かわいいルックスが10~20代はもちろん、幼い子どもを持つ30~40代にも人気を集め、ブランド認知度を向上させる役割を果たしている。ベリーコムのキャラクターの価値は1000億ウォン(約110億円)に近いという評価を受けている。

ホームショッピング業界は収益性の良い自社ブランド(PB)商品群も拡大している。原価と消費者価格を大幅に下げた流通会社のPB商品が、物価高時代の「節約消費策」として浮上し、PB事業はさらに弾みをつけている。

SKストアのPB「ヘレンカレン」は、2019年に発売された後、着実に成長し、昨年は累積販売額750億ウォンを記録した。

次の戦略、見えず

これまでホームショッピング業界が主に「ファッション」カテゴリーのPBに注力していたが、最近は日常で購買が頻繁な「生活必需品」などを中心に事業を拡大している。

CJオンスタイルは、ホームショッピングで企画した商品をテレビとeコマース、モバイルなど多様なチャンネルで販売できるようにする「ワンプラットフォーム」戦略を展開している。

ホームショッピング業界の関係者は次のように見通す。

「ホームショッピング会社はPBの拡大、ライブコマースの強化など、新たな分野を模索しているが、まだ明確な成長戦略を見つけられずにいる。新たな成長戦略を見つけるまでテレビホームショッピングは依然としてホームショッピング業界の主要事業だ」

(おわり)

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News