ロシアが放射性物質漏れ画策 ウクライナ、国民に冷静な対応呼び掛け
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【6月24日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領が今週、ロシア軍が占拠しているザポリージャ(Zaporizhzhia)原子力発電所で放射性物質の漏出を伴う「テロ攻撃」を画策していると主張したのを受け、ウクライナ保健省は22日夜、パニックを起こして安定ヨウ素剤を買いだめしないよう国民に呼び掛けた。
ロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)は「うそ」だと否定したが、ゼレンスキー氏の発言を受け、多くのウクライナ国民が警戒を強め、多くの薬局で安定ヨウ素剤の需要が急増した。
保健省は「パニックに陥ってはならない。敵の術中にはまってはいけない。ゼレンスキー大統領は何も目新しいことは言っていない」「ロシアはテロ国家だ。手りゅう弾を持ったサルのように、何をしてもおかしくない」と呼び掛ける一方、23日の声明では、安定ヨウ素剤の誤った服用による副作用について警告し、命に関わる恐れもあると強調した。
ザポリージャ原発で事故が起きれば、1986年のチョルノービリ(チェルノブイリ、Chernobyl)原発事故の時と同様、放射性ヨウ素が大気中に放出され、甲状腺がんのリスクが高まる恐れがある。
安定ヨウ素剤を予防服用することで、甲状腺への放射性ヨウ素の取り込みが抑制され、体外に排出される。
安定ヨウ素剤の需要は急増しているが、24日はキーウ市内の薬局ではパニック買いは見られなかった。(c)AFP
