【6月24日 AFP】(更新)ロシアの民間軍事会社ワグネル(Wagner)の創設者エフゲニー・プリゴジン(Yevgeny Prigozhin)氏(62)は24日、ロシア軍指導部を打倒するために部隊を率いてロシア入りしたと明らかにし、同社の部隊2万5000人は玉砕覚悟だと述べた。

 プリゴジン氏は新たな音声メッセージで、「われわれは皆、死ぬ覚悟ができている。2万5000人全員、そして次の2万5000人もだ」「われわれはロシア国民のために死のうとしている」と述べている。

 ワグネル部隊はウクライナ侵攻でロシア側の先頭に立って戦ってきたが、プリゴジン氏は、同社の部隊がロシア正規軍のミサイルで攻撃を受け、死者も出たと主張し、報復を宣言した。

 ロシア軍指導部を打倒するために必要なあらゆる措置を講じるとして、同社部隊の行く手を阻むものは「すべて破壊する」と述べた。

 さらに、「われわれは前進し、最後まで進む」と話し、ワグネル部隊がウクライナ国境に接するロシア南部ロストフ(Rostov)州に入ったと主張。また、ロシアの軍用ヘリコプター1機をワグネル部隊が撃墜したとしているが、証拠を示しておらず、AFPは同氏の主張を独自に検証できていない。

 ロシア連邦保安局(FSB)は、プリゴジン氏が「内戦」を扇動していると非難し、同氏を拘束するようワグネル戦闘員に呼び掛けた。

 ロストフ州当局は住民に対し、自宅待機を呼び掛けている。(c)AFP