【06月24日 KOREA WAVE】
光と影が調和する西小門聖地歴史博物館(ソウル観光財団提供)(c)news1
光と影が調和する西小門聖地歴史博物館(ソウル観光財団提供)(c)news1

◇西大門コース2:西小門聖地歴史博物館~薬峴聖堂

西小門(ソソムン)聖地歴史博物館は、地上の西小門歴史公園から傾斜した道から、地下にある博物館につながるよう設計されている。道に沿って下ると、過去の記憶が埋もれている地中へ旅立つような感覚が残る。

公園の地下に、「西小門交差点」で起きたカトリック迫害の歴史を込めた西小門聖地歴史博物館がつくられた。博物館は随所に傾斜路を設置し、光と影を利用した空間とした。

首切り人が死刑執行後、刀を洗ったという井戸(ソウル観光財団提供)(c)news1
首切り人が死刑執行後、刀を洗ったという井戸(ソウル観光財団提供)(c)news1

西小門聖地歴史博物館を見学した後は、西小門歴史公園を散策することをおすすめする。

首切り人が死刑を執行した後、刀を洗ったという井戸、薄い毛布をかけて眠りにつくホームレスの姿を銅像にしたホームレスのイエス、西小門の外の交差点で処刑されたカトリック殉教者を賛える献揚塔(ホニャンタプ)まで多様な空間がある。

殉教者を称えるために建設された韓国初のカトリック聖堂である薬峴聖堂(ソウル観光財団提供)(c)news1
殉教者を称えるために建設された韓国初のカトリック聖堂である薬峴聖堂(ソウル観光財団提供)(c)news1

西小門歴史公園の隣には、最初のカトリック聖堂である中林洞(チュンリムドン)薬峴(ヤクヒョン)聖堂がある。カトリックは朝鮮後期から迫害を受け、1886年になってようやく朝仏修好通商条約が締結されて信仰の自由を享受できるようになった。

殉教者たちの魂を称え、その精神を学ぶために薬峴聖堂を建てた。聖堂の規模は雄大でも華やかでもないが、質素かつ清潔で、リラックスした雰囲気がある。

(つづく)

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News