【6月24日 AFP】(更新)2024年パリ五輪・パラリンピックの組織委員会は23日、五輪聖火リレーのルートを発表した。80日間かけて世界遺産のモンサンミシェル(Mont Saint-Michel)や、カリブ海(Caribbean Sea)などの海外県、ベルサイユ宮殿(Chateau de Versailles)をめぐる予定で、組織委のトニー・エスタンゲ(Tony Estanguet)会長は「とてつもなく、信じられない」ルートだとし、「1年半にわたる莫大なチームワークの結果だ」と称賛している。

 聖火は来年4月16日にギリシャ・オリンピア(Olympia)で採火された後、5月8日に3本マストの船「ベレム(Belem)」号で南仏マルセイユ(Marseille)の港に運ばれ、400の自治体を経由してパリで7月26日に行われる開会式に到着する。

 途中のルートでは、2016-17年に単独無寄港世界一周ヨットレース「ヴァンデ・グローブ(Vendee Globe)」で優勝したアルメル・レ・クリーチ(Armel Le Cleac'h)氏(46)が船長を務める三胴船で、2度目の船旅に出発。仏北西部ブルターニュ(Brittany)地方のブレスト(Brest)から1週間をかけて、海外県のグアドループ(Guadeloupe)やマルティニク(Martinique)に寄港する。

 さらに、南仏の都市トゥーロン(Toulon)やトゥールーズ(Toulouse)、モンペリエ(Montpellier)、ベルサイユ宮殿に加えて仏中部ロワール渓谷(Loire Valley)のシャンボール城(Chateau of Chambord)など、絵に描いたような観光名所も通過する。

 聖火ランナーは、大会主催者とスポーツ界のほか、リレーのスポンサーや五輪パートナーから選出される。また、聖火が通過する各地域の住民からも選ばれる。(c)AFP/Cyril TOUAUX / Deborah CLAUDE