【6月23日 CGTN Japanese】21日に行われた中国南西部の重慶市(Chongqing)にある西南政法大学の2023年度卒業式では、式の途中で大雨が降り出しました。付子堂学長は、学生らが雨になるべく濡れないようにと、準備していた3500字の式辞を「知行合一致良識、徳法兼修事上練」(知見と行動いずれも良知の作用だ。徳と法を兼修し実践を積み重ねる)の一文に短縮して、「これは私の式辞の題名です。全文は後で学校のSNS公式アカウントで発表するので、参照してください」と付け加えました。式辞は全部で15秒でした。これに学生たちは拍手と歓声を送り、「最も短い卒業式」としてネットでも好評を博しました。

「最短卒業式辞」がネット上で話題になり歓迎された理由は簡単で、人本位の視点で、形式やプロセスよりも人を尊重し、人の感じ方やニーズを優先することで、小さなことで大きな人間性が示されたと評価されたわけです。「学長がみずから進んで式辞を見出しだけに凝縮したのは、学生が雨に濡れて風邪を引くことのないよう、学生の健康を第一に考えているからだ。暖かい心に満ちたやり方だ」などのコメントが殺到しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News