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【06月23日 KOREA WAVE】韓国の昨年の急性心筋梗塞患者は13万1160人で5年間で約19.5%(2万1358人)増加したことが20日、健康保険審査評価院の統計でわかった。昨年から4818人増えた。特に最新データの2021年は急性心筋梗塞と脳卒中で病院を訪れた患者は6月が22万4730人で12月(22万6422人)の次に多かった。気温の低い冬場だけでなく、日較差の大きい季節の変わり目も注意が必要だ。

急性心筋梗塞は心臓に酸素と栄養素を供給する冠動脈の一つが突然塞がれる疾患だ。再発リスクが高く、再発時の死亡率も高い。特に発生後1年は再発リスクが非常に高く、患者の約7~10%が1年以内に再発するとの報告がある。また、初めての発生時の死亡率は30%だが、再発時には68~85%に急増する。

再発防止には血中のLDLコレステロールの管理が非常に重要だ。薬物治療でLDLコレステロールを下げれば心血管疾患のリスクが大きく減少することが立証されている。

しかし、相当数の患者がLDLコレステロールを適切に管理できずにいる。

LDLコレステロール値を下げるためには薬による治療が必要だ。韓国脂質動脈硬化学会は昨年11月、脂質異常症の診療指針を改正し、冠動脈疾患患者のLDLコレステロール目標数値を70mg/dlから55mg/dl未満に引き下げた。

サムスンソウル病院循環器内科のソン・ヨンビン教授は「急性心筋梗塞を一度経験すると、すでに施術を受けているため大丈夫だろうと油断する人が多い。だが、心臓と血管が弱くなっているので1年以内の再発率が非常に高い」と指摘する。そのうえで「地道な定期検診を通じてLDLコレステロール値を頻繁に確認すべきだ」と強調している。

(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News