旅行客でにぎわう仁川国際空港(共同取材)(c)news1
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【06月23日 KOREA WAVE】韓国で新型コロナウイルス感染のエンデミック化による旅行需要の増加で航空機の運航が大幅に増える一方で、機体の欠陥発生が新型コロナウイルス以前の2倍近く増えたことがわかった。パンデミック中に整備など運航関連の人材が減ったことが影響しているとみられる。

野党「共に民主党」のチャン・チョルミン議員(国会国土交通委員会所属)によると、今年1~5月に国土交通省に受け付けられた航空会社の機体欠陥件数は計78件だ。機体欠陥は航空安全法上の義務報告対象である航空機事故、航空機準事故、義務報告対象の航空安全障害を合わせていう。

事故は人の死亡・重傷、航空機の破損または構造的損傷などを意味し、準事故は安全に重大な危害を及ぼし事故につながり得る事故を意味する。安全障害はこれより低い段階で安全に影響を及ぼしたり、及ぼす恐れがある欠陥だ。

保有機数が多い航空会社ほど欠陥も多かった。最も多くの航空機を運航する大韓航空は23件で、アシアナ航空が17件で後に続いた。次に済州航空(13件)、ジンエアー(11件)、ティーウェイ(7件)、エアプサン(6件)、エアソウル(2件)の順だった。

5月までの合計78件は、新型コロナウイルス感染の流行直前である2019年同期(45件)より73%急増した機体欠陥件数だ。同年の年間を通した115件の68%に相当し、この傾向が続けば、今年は2019年を超えるとみられる。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News