中国のネット動画配信業界が活況、他業界のけん引役も
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【6⽉25⽇ Peopleʼs Daily】このほど発表された『2023中国ネット視聴発展研究報告』(以下、『報告』)によると、中国ではネットによる動画視聴者が2022年12月時点で10億4000万人に達した。動画視聴はネットの利用目的の第1位だ。関連分野を合わせれば市場規模は7000億元(約13兆8265億円)を超えた。最も活気があるのはショート動画で、ユーザー規模は10億1200万人に達した。
「中国国家地理」融合メディアセンターの張辰亮(Zhang Chenliang)主任は2300万人以上のフォロワーを持つ。「ショート動画では画面、説明、音楽、編集などのさまざまな要素を組み合わせられるので、科学普及コンテンツに適しています」という。張主任はネットを通しての科学知識の普及を始めて12年で、当初の画像や文章による情報発信から動画に移行して3年だ。
ライブ配信も重要だ。『報告』によると、2022年にはライブ配信のユーザー数が7億5100万人に達した。配信される分野も娯楽、教育、商業などと幅広い。ネット動画配信は今や、生産や生活分野へと広がり、新たなシーンや、新業態を次々に生み出している。
于氷(Yu Bing)氏は書店業界で10年以上の経験があり黒竜江省(Heilongjiang)ハルビン市(Harbin)で多くの店舗を展開している。于氏は、「多くの実店舗書店が困難に直面しているのは、書店という業態が時代遅れなのではなく、知識の伝達形式の変化に伴いモデルチェンジや再編を行う必要があるからです。ネット動画配信はまさに新たな突破口です」と述べた。
于氏は開設したショート動画アカウントの「氷姐が本を取る」で、書店関係者の視点で書物を勧め、出版に関する知識を紹介している。于氏は「オンライン書物推薦官」になったことで、実店舗書店に自信を持つようになった。年内に新たな書店を開店する考えだ。
『報告』によると、過去半年以内にネット動画やライブ配信を視聴して商品を購入したことのあるユーザーは、2020年比で27ポイント上昇して42.7%に達した。動画配信が生活や産業構造に及ぼす影響力はますます顕著だ。
電気通信業界からは「ネット動画業界は多元化、精密化の方向に発展しており、娯楽やレジャー、ソーシャルなどのコンテンツを提供するだけでなく、ニュース・情報、学習知識、生活サービスなど多くの分野をカバーしており、起業や就業をさらに後押しして実体経済の発展を促進している」との声が聞かれる。
良質なコンテンツはネット動画業界の持続可能な発展の最も重要な手段だ。ショート動画は知識普及を促進する役割も果たすようになった。このほど発表された『2023ティックトック(TikTok)読書生態データ報告』によると、過去1年間で読書系動画の再生数は前年比65.17%増、お気に入りへの追加数は同276.14%増だった。5分を超える読書系動画の投稿数は同279.44%増だった。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News