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【06月22日 KOREA WAVE】韓国全羅北道(チョンラプクト)のある消防署長が、日常的に職員にパワハラをしたという疑惑が浮上し、消防当局が監察に乗り出した。しかし、実態把握のためのアンケート調査が実名で実施されたため、騒動となっている。

最近、消防庁などに「全羅北道のA消防署長が職員にパワハラをしている」という内容の苦情が寄せられた。A署長は自分より階級が低い部下にタメ口をきいたり、大声で「その程度の仕事しかできないのか」「バカなのか」などの言葉を職員に浴びせたり、本人が気に入らない職員には報復人事で左遷したりしたという疑惑を受けている。

パワハラ被害を訴える職員らは、侮蔑感を覚えながらも昇進がかかっていて我慢せざるを得なかったと証言している。かつてA署長と仕事をしたという消防士は「A署長が去る防署では拍手が起き、A署長が赴任する署は喪中の家のようになる」と明らかにした。

苦情を受け付けた全北(チョンブク)消防本部が職員を対象に監察に乗り出したが、この過程でも職員は容易に口を開くことができない状況になった。監察チームのアンケート調査が、名前と階級、所属、署名まで必要とする実名制であるためだ。このため、職員から詳細な情報提供が可能なのか疑問視された。

この「実名アンケート」が問題視されて、全羅北道消防本部はようやく対応を取り、結局、無記名方式に変更して実態調査に乗り出した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News