バイデン氏、習氏を「独裁者」呼ばわり 中国猛反発
このニュースをシェア
【6月21日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は20日に行った演説の中で、中国の習近平(Xi Jinping)国家主席を「独裁者」呼ばわりした。これを受け中国外務省は、「公然たる政治的挑発」だとして強く反発した。
バイデン氏はカリフォルニア州で開かれた民主党の政治資金パーティーで報道陣が取材する中、今年2月に米軍が偵察用と思われる中国の気球を撃墜した問題に言及した。
バイデン氏は「偵察機器を満載した気球を私が撃墜した際、習氏は激怒したが、それはそこに気球があったことを知らなかったからだ」と発言。さらに「真面目な話だ。何が起きたか知らないというのは、独裁者にとって非常に体裁が悪いものだ」と述べた。
中国外務省の毛寧(Mao Ning)報道官は21日の定例会見で「米国側の問題の発言は極めてばかげており無責任だ。基本的事実や外交儀礼に反しており、中国の政治的尊厳を大きく侵害している」と非難。「中国は極めて不服とし、断固異議を申し立てる」と述べた。
この直前にはアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)米国務長官が訪中し、両国の衝突を回避するための対話ルートの再構築を模索したばかりだった。(c)AFP