中国ネット通販大手のアリババがトップ交代へ 張勇氏がCEOを退任
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【6月21日CGTN Japanese】中国の電子商取引大手アリババの公式アカウントは20日、アリババ・グループ・ホールディングの同意を得て、張勇・最高経営責任者(CEO)が9月10日付で同社の取締役会長兼CEOを退任し、アリババクラウドインテリジェンスグループの取締役会長兼CEOを務め、アリババクラウドの発展に専念すると発表しました。
アリババ・グループの会長には、グループ執行副会長の蔡崇信(Joe C. Tsai)氏が就任します。CEOには、アリババ傘下の淘宝(タオバオ)・天猫グループの会長を務める呉泳銘(Eddie Yongming Wu)氏が就任するとともに、引き続きタオバオ・天猫グループの会長を兼任することになっています。
アリババ・グループ・ホールディングの張勇取締役会長兼CEOは20日、グループ全員宛ての書簡の中で、「アリババの自己変革は順調かつ安定的に推し進められており、複数の業務の株式上場と資金調達計画も展開されている。グループホールディングは主にイノベーションのインキュベーションセンターとしての役割を担い、アリババは新たな姿で未来に向かっている」と語りました。
アリババは世界の企業間取引(B2B)をおこなう電子商取引大手で、英語教師を務めていたジャック・マー(馬雲)氏など18人が1999年に中国東部の浙江省杭州市で創業した会社です。アリババグループはタオバオサイトや、天猫、アリババクラウド、アントフィナンシャル(アントグループが提供する個人と中小企業にフォーカスした金融サービス)、アリババグループの物流企業「菜鳥網絡」(ツァイニャオネットワーク)など多くの事業を運営しています。2022会計年度の同社の総収入は8530億6200万元(約16兆8277億円)に達しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News