【6⽉24⽇ Peopleʼs Daily】中国・北京市民の鄒毅(Zou Yi)さんは2013年から、市内の朝陽区(Chaoyang)国貿橋付近の定点で毎日空を撮影して大気の質の変化を記録している。「ここ数年は変化が非常に大きいです。青空がぐっと増えました」という。

 深刻なスモッグは一時、北京市民を悩ませた。そこで北京市とその周辺地域は工業、石炭燃焼、自動車、粉じんなどへの対策に全力で取り組んだ。北京市の空気1立方メートルに含まれるPM2.5の年間平均量は昨年、2013年比で60マイクログラム近く減少して30マイクログラムになった。PM10、窒素酸化物、二酸化硫黄も半分以下になった。

 山西省(Shanxi)臨汾市(Linfen)の主力産業は石炭、コークス、鉄鋼などだ。大気の質は2016年、全国168の重点都市中で最下位だった。市は汚名を返上すべく、力強い措置を打ち出した。大気中の二酸化硫黄の年間平均濃度は昨年、2017年比で8割以上低下して1立方メートル当たり10マイクログラムだった。

 同市在住のカメラマンの閆銳鵬(Yan Ruipeng)さんによると、今では画像を保存するハードディスクがすぐに容量不足になってしまう。真っ青な空の下に広がる古い城壁や汾河など、環境が改善されてよい被写体が大いに増えたためだ。

 中国の過去10年間のエネルギー消費増加分の3分の2はクリーンエネルギーによるものだった。再生可能エネルギーの設備容量は12億キロワット以上に増え、クリーンエネルギーのエネルギー消費に占める割合は25%以上に上昇した。石炭発電についても、10億5000万キロワット分以上の超低排出石炭発電ユニットを投入した。

 10年間で、老朽化した施設を廃止し、生産力過剰を解消した。生産力削減は鉄鋼で約3億トン、セメントでは3億トン、板ガラスは約7500万トン分に達した。

 トラック輸送から鉄道輸送への転換にも力が入れられた。昨年の全国の鉄道貨物輸送量は前年比2億1100万トン増の49億8400万トンに達した。老朽化した自動車は3000万台以上を廃棄した。新エネルギー車の保有台数は1000万台を超えて世界第1位になった。

 昨年には中国の339市の平均大気質優良日数の割合が86.5%に達した。重度汚染日数の割合は0.9%にまで低下した。PM2.5の平均濃度は空気1立方メートル当たり29マイクログラムにまで下がった。

 中国は発展途上国として、PM2.5対策を世界で初めて全面実施した国だ。黄潤秋(Huang Runqiu)生態環境相は、「われわれは世界で最も速く大気の質を改善した国になった。米ブルームバーグ・ニュース(Bloomberg News)によると、2013年から2020年までの7年間における中国の大気の質の改善は、米国が『大気浄化法』施行後に30年以上をかけた改善に相当する」と説明した。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News