【6月17日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は16日、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領はユダヤ系ではなく、ユダヤ人の「名誉」を傷つけていると述べた。ゼレンスキー氏は、自身はユダヤ系だと公表している。

 プーチン氏はサンクトペテルブルク国際経済フォーラム(SPIEF)で「私にはユダヤ系の友人がたくさんいる」として、「ユダヤ系の友人によれば、ゼレンスキー氏はユダヤ系ではなく、ユダヤ人の名誉を傷つけている」「冗談で言っているわけではない」と述べた。

 ロシアは、ウクライナにおけるロシア語話者の扱いは、ナチス・ドイツ(Nazi)のユダヤ人に対する行為に匹敵すると主張しているが、ウクライナ政府と同国のユダヤ系コミュニティーは否定している。

 プーチン氏は、ネオナチズムと戦わなければならないと主張。旧ソ連時代の第2次世界大戦(World War II)時にナチス・ドイツとの戦いで被った甚大な損失を「わが国は決して忘れない」として、「なぜ誰もわれわれに耳を貸さないのか」と訴えた。

 AFPを含め、ロシアに「非友好国」と見なされた国の報道機関は、SPIEFの取材を認められなかった。(c)AFP