【6月16日 AFP】デンマークの自治領フェロー諸島(Faroe Islands)当局は15日、物議を醸している伝統のイルカ追い込み漁について、漁期が始まった5月からこれまでに500頭以上が捕獲されたと発表した。

 フェロー諸島では、半円状に展開した漁船団がイルカやゴンドウクジラを浅い入り江に追い込み、浜辺で待つ漁師がナイフで捕殺する漁が行われてきた。

 自治政府の担当者はAFPに「昨日は漁が2回行われた。これまでの報告では、1回の漁でそれぞれ266頭と180頭が捕獲された」と話した。今回を含め、今季は5回の漁が行われている。

 環境保護団体「シー・シェパード(Sea Shepherd)」は、漁を妨害する活動家らを止めるためにデンマーク海軍の介入が許可されているとして非難した。

 フェロー諸島の追い込み漁をめぐっては、動物保護活動家らが野蛮だと抗議している。

 だが、地元では伝統漁は依然として支持されている。イルカやクジラが何世紀にもわたって島民の食を支えてきたとし、メディアや外国の環境団体が土着の文化と伝統を軽視しているとの非難の声も上がっている。

 追い込み漁によって、年間約800頭のゴンドウクジラが捕獲される。(c)AFP