【6月17日 Xinhua News】中国北京市西部の山間部で明清時代から続く伝統村落、爨底下(さんていか)村(門頭溝区斎堂鎮)は、デジタル化によりその姿を永遠に残すことが可能となった。現在試験運用中の「門頭溝区伝統村落文化遺産デジタルプラットフォーム」では、柱間にして600間余りの同村伝統建築を見ることができ、解像度は2センチに達する。

 門頭溝区は北京市初の全国伝統村落広域集中保護利用モデル区に指定されており、2022年7月以降、北京建築大学の教員・学生100人余りが伝統村落の広域保護利用計画とプロジェクト立案に協力。12の伝統村落デジタル化保護プロジェクトにも取り組んでいる。

 同大建築学院副教授、都市ビッグデータ応用研究センター副主任の石煬(Shi Yang)氏は「この1年間で専門家十数人が学生とともに村の各戸を訪ね、小型無人機(ドローン)による傾斜撮影や3Dレーザースキャンなどで村落の全体像や中庭式建築の細部などの情報を収集した」と説明。現在は大部分の収集を終え、データ整理の最中だという。

 収集データは「門頭溝区伝統村落文化遺産デジタルプラットフォーム」に収録され、研究と管理に用いられる。利用者は地図上で各村落を選んで表示でき、拡大画面では村落の三次元景観や街並みや家屋の360度パノラマ画像などを確認できる。

 データ収集は建物の保護や改修、利用に使用できるだけでなく、伝統村落文化の発信にも活用できるという。北京市では現在、26カ村「中国伝統村落リスト」に登録されており、多くが郊外の門頭溝、密雲、房山各区などに分布している。(c)Xinhua News/AFPBB News