杭州アジア大会 正式種目のeスポーツ、先進技術で観戦体験向上
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【6月16日 Xinhua News】中国浙江省(Zhejiang)杭州市(Hangzhou)で9月に開催される第19回アジア競技大会は、15日で開幕100日前となった。今回初めて正式競技として実施されるeスポーツの会場がSF感のある雰囲気と良好な観戦体験を提供することで、広く注目を集めている。
競技はスタイリッシュな外観が特徴の杭州eスポーツセンターで、7タイトルが実施される。中国初のアジア大会開催規格を備えたeスポーツ専用競技場で、約13億1千万元(1元=約20円)を投じて建設された。総建築面積は約8万2千平方メートル、観客席数は4500席となっている。
一般的なスポーツ競技とは異なり、eスポーツは主に画面上で試合が行われるため、会場中央には大型スクリーンとコーナースクリーン各4枚を組み合わせた、総面積200平方メートル余りの巨大スクリーンを設置している。重さ約20トン、最大22メートルの高さまでつり上げ可能な高精細スクリーンは、どの座席からでも見やすく観客の観戦体験を向上させる。
雰囲気づくりもeスポーツの大きな特徴の一つであることから、場内の照明や音響に独自の設計を取り入れ没入感を演出している。天井には昇降可能なライト192個を取り付け、試合中は赤と青で双方の対戦者と観客を区分けすることで、コンサートのような照明効果を実現している。
音の反響を低減して音質を保つために、壁に大量のGRG(ガラス繊維強化石膏)の有孔ボードとUHPC(超高性能コンクリート)ボードを採用している。蜂の巣のような形状をしており、見た目もSF感にあふれている。(c)Xinhua News/AFPBB News