【6月15日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は14日、女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会(FIFA Women's World Cup 2023)のテレビ放映に関して、欧州放送連合(EBU)との合意を発表。議論を呼んだ「ビッグ5」と呼ばれる欧州諸国での放送なしという事態を回避した。

 W杯の放映権をめぐっては、FIFAとフランス、ドイツ、イタリア、スペイン、英国の放送局との間でこう着状態となっていた。この放映権料に関する詳細は発表されていない。

 FIFAのジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長はこれまで、欧州「ビッグ5」の放送局が、男子のW杯の放映権料を大幅に下回る金額を提示したことを批判していた。

 昨年10月にFIFAとEBUは28か国との放映権契約を結んでいたが、この日発表された全34か国のリストの中には、スウェーデンやノルウェー、デンマーク、オランダ、ポルトガルといった大会出場国の放送局が含まれていない。

 EBUとの契約は有料チャンネルではなく、無料放送を行う放送局が対象となっていた。

「ビッグ5」内での放送局は独公共放送ARDZDF、英BBCと民放ITV、国営イタリア放送協会(RAI)、スペイン国営のRTVEテレビ、またEBUに加盟していない仏テレビ局のM6となっている。

 女子W杯は、7月20日から8月20日まで開催される。(c)AFP