【6月15日 AFP】12日に86歳で死去したイタリアのシルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)元首相の国葬が14日、北部ミラノ(Milan)の大聖堂で執り行われた。メディア王で富豪の同氏は30年間にわたってイタリア政界に君臨してきたが、その歴史に幕が下ろされた。

 白と赤のバラで飾られたひつぎを乗せた車は、ミラノ近郊アルコレ(Arcore)にある邸宅を出発。沿道で別れを告げる市民の間を進み、儀仗(ぎじょう)兵に守られながら、ミラノ大聖堂(ドゥオモ、Duomo)に運び込まれた。

 国葬にはセルジョ・マッタレッラ(Sergio Mattarella)大統領、ジョルジャ・メローニ(Giorgia Meloni)首相、連立政権を組む極右政党「同盟」のマッテオ・サルビーニ(Matteo Salvini)党首らが参列。

 欧州連合(EU)からはパオロ・ジェンティローニ(Paolo Gentiloni)欧州委員(経済担当)、外国首脳ではハンガリーのオルバン・ビクトル(Viktor Orban)首相、カタールのタミム・ビン・ハマド・サーニ(Tamim bin Hamad al-Thani)首長、イラクのアブデル・ラティフ・ラシード(Abdel Latif Rashid)大統領らが出席した。

 盟友とされたロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は、国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状が出ているため、イタリア入りできなかった。

 国内では12日から全公共施設で半旗が掲げられている。国会は3日間休会とされ、政府は元首相の葬儀として初めて、14日を国喪の日と定めた。

 ベルルスコーニ氏は生前、亡くなった家族や友人のためにエジプトのピラミッドをイメージした霊廟(れいびょう)をアルコレの邸宅の敷地内に建てていた。現地メディアによると、火葬後、遺灰は霊廟に納められる。(c)AFP/Brigitte Hagemann with Ella Ide in Rome