絶滅の危機 古代「シリア語」守るイラクのキリスト教徒
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■シリア語は「母語」
アスカル氏によると、現存する最古のシリア語の記録は紀元前2~1世紀ごろまでさかのぼる。
シリア語は紀元5~7世紀に最盛期を迎えたが、7世紀に現在のイラク周辺一帯がイスラム教徒に征服されると、アラビア語が普及。11世紀までにシリア語は明らかに衰退した。
現代イラクでも紛争が長らく続いた。それでも、数千冊のシリア語の本や写本は戦渦を免れた。
2014年にイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が北部の大部分を掌握する直前には、モスル(Mosul)のカルデア典礼カトリック教会の大司祭が数百年前に書かれた大量のシリア語の写本を搬出させた。
現在、11世紀以降に書かれた約1700冊の写本と1400冊の本が国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)、米国国際開発局(USAID)、ドミニコ会が支援するアルビルの「東方写本デジタルセンター(Digital Centre for Eastern Manuscripts)」に保管されている。(c)AFP/Laure AL KHOURY