12歳息子を犬用ケージに監禁 殺人未遂容疑で女を捜査 オーストリア
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【6月14日 AFP】オーストリア当局は13日、12歳の息子を小さな犬用ケージに監禁し、氷点下の環境に放置したとして、32歳の女を殺人未遂と拷問の容疑で捜査していると明らかにした。
報道によると、男児は別居中の父親の情報提供を受けて当局に派遣されたソーシャルワーカーにより、昨年11月22日、アパートで発見された。低体温症にかかり、意識がない状態だった。搬送先の病院による刑事告発に基づき、女は翌日、逮捕された。
女は男児に「外気温が氷点下となる中、冷水を1日に数回かけ、アパートの窓を数時間開放した」とされる。男児の体温は26.8度まで低下していた。
女は男児に対し、昨年9月初めから11月末までの間、殴る、食事を与えない、縛る、犬のケージに閉じ込めるといった虐待を繰り返していたとみられる。
警察はAFPに、男児の健康状態は回復したが、「精神的な後遺症がある」と話した。
女は勾留期間が数か月に及んでいるため保釈を求めていたが、請求は今年5月末、最高裁によって退けられた。
ニーダーエスタライヒ(Lower Austria)州の警察はAFPに対し、女は同州クレムス(Krems)の施設で勾留されていると述べた。起訴を視野に、捜査は夏後半まで続けられる見込みだという。(c)AFP