【6月14日 AFP】サッカーフランス代表のFWキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)は13日、AFPに対してコメントを発表し、所属する同国リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)と来季終了後の契約延長について話し合ったことは一度もないと明かした。

 エムバペは前日、来季までとなっている契約の1年延長のオプションを行使しない意向をPSGに書簡で伝えていた。

 来季終了後にチームを去る場合はフリーでの退団となり、PSGとしては今売却しなくては移籍金を得られないため、エムバペがリオネル・メッシ(Lionel Messi)に続き今夏の移籍市場で退団する可能性が生まれている。情報筋によれば、PSGもエムバペを移籍金ゼロで手放すつもりはないという。

 エムバペはAFPに対するコメントで、延長オプションを行使しない意向は「2022年7月15日」の時点でPSG側に伝えていたと明かし、「(前日に送った)書簡の唯一の目的は、以前に話した内容を確認すること」だったと説明した。

 この件については1年にわたって議論されておらず、契約延長の可能性について触れられたこともなかったが、「このところ明言している通り、キリアン・エムバペは来季もPSGの選手であり、今夏の退団は希望していない」という。

 また、「(エムバペ側の)イメージを損ね、クラブとの話し合いを邪魔することだけを目的として、書簡がメディアに流され、やり取りが公になったのは遺憾」だとも述べている。

 エムバペは1年前、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)行きを断り、新契約を結んでPSGに残留した。そのときは獲得を逃したレアルだが、先日にはFWカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)がサウジアラビアに移籍して現在は新しいストライカーを探しており、再びエムバペ獲得レースの本命になるとみられる。(c)AFP/Alice LEFEBVRE, Andy SCOTT