【6月13日 CGTN Japanese】中国で6月7~9日に全国統一の大学入試が行われました。中国北部の河北省(Hebei)定州市(Dingzhou)のある試験会場で、道路清掃員の女性が受験生の息子と再会し、抱き合って涙をこぼしたシーンがネット上に拡散され、多くの人を感動させました。

 映像の中の母親の任紅娟さんは道路清掃員として5年働いています。夫はレンガ職人で、夫婦には2人の息子がいます。長男は定州市内の工場で働き、今年19歳の次男の任旭明さんは大学受験生です。旭明さんはとても自律的な勉強家で、普段は学校の寮に住んでいます。成績も優れ、クラスで生物科の学習委員を務めています。

 母親の任さんは清掃を担当している道路が息子の試験会場から近かったため、息子を一目見ようと、仕事を終えてから試験会場へ行きました。人ごみの中から息子を見つけられるか不安でしたが、試験会場から出てきた息子を一目で発見し、用意してきた水を手渡しました。旭明さんは次の科目の受験準備のために学校に戻らなければならず、親子2人は涙ぐんで抱き合って別れました。そのシーンが誰かに撮影され、ネット上に投稿されました。

 一夜にして有名になった旭明さんは少し照れて慌てましたが、母の苦労に触れ、胸がいっぱいになりました。「母は朝5時に起きてすぐ仕事に行く。風や雨、日光にさらされて、手はカサカサになり、白髪も増えた」と言い、「良い大学に受かって、両親に恩返ししたい」と話しています。

 動画が話題になり、旭明さんの大学進学を援助したいという人も現れましたが、母親はすべて断りました。「私と夫はまだ若いので、子どもが大学に行く費用は負担できる。子どもに余計な心配をかけたくないし、自分の手で幸せな生活を作ってほしい」と話しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News