【6月15日 CNS】北京郊外の北京大興国際空港(Beijing Daxing International Airport)と都心を結ぶ北京地下鉄大興空港線で、手のひらを使った生体認証による「掌紋乗車サービス」が始まった。中国全土で初めてとなる。

 乗客は切符を購入したりスマートフォンを取り出したりする必要もなく、手のひらをゲートにかざすだけで乗車できる。

 乗客はまず、大興空港線各駅の切符売り場にある掌紋登録機に手のひらを当てて掌紋を登録し、専用のSNS「微信(ウィーチャット、WeChat)」のアプリ「北京地下鉄掌紋乗車」に登録情報をひも付ければ準備完了だ。

 その後、この掌紋乗車サービスを使って駅に入るには、専用のゲートにある認識エリアの円の上に自分の手のひらをかざすだけでいい。

 掌紋乗車サービスは、手のひらの静脈などをスキャンする認証技術を採用しており、非接触で機能し、高い利便性と安全性を兼ね備えている。手のひら認証サービスは、データを暗号化する技術によって、利用者の個人情報の安全も確保している。

 北京市交通局は「北京鉄道交通は、安全で便利で健康的な地下旅行を実現するため、技術革新によって多様なチケットサービスを導入し、乗客のさまざまな旅行ニーズに応えていく」と述べている。(c)CNS/JCM/AFPBB News