【6月12日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2023)で大会ディレクターを務めるアメリー・モウレズモ(Amelie Mauresmo)氏が11日、世界ランキング3位のジェシカ・ペグラ(Jessica Pegula、米国)から女子が「軽視されている」と批判されたことを受け、スケジューリングが「完璧ではなかった」と認めた。

 今回の全仏では前回大会と同様、10回のナイトセッションのうち女子シングルスは1試合しか行われなかった。これについてペグラは、英BBCに寄稿したコラムで「どの試合も最高に面白くなるとは言わないが、機会も与えられなかったら、どういいプレーを見せろと言うのか」とつづり、「女子テニスを好きな人はたくさんいて、ファンは見たがっているのに、この大会や欧州全般では、私たちの成果が軽視されているように感じる」と述べた。

 これに対してモウレズモ氏は、ナイトセッションを嫌がる「有名」選手がいると釈明しながらも、「まだ完璧ではなかった」と認め、主催者として「もっとうまくやれる」と話した。

 全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament)と全米オープン(US Open Tennis Championships)ではナイトセッションでシングルス2試合が行われているが、そのせいで終了が日付をまたぐことも珍しくない。また、両大会のまねをするつもりはないという。

 また男女平等については、コート・フィリップ・シャトリエ(Court Philippe-Chatrier)ともう一つのメインコートであるコート・スザンヌ・ランラン(Court Suzanne Lenglen)で女子の試合を増やすことで実現できたと主張。「二つともわれわれのメインコートという考え方に満足している。二つのメインコートで、平等だ」と話した。(c)AFP