600万円でメッシと食事? 中国当局が詐欺に注意喚起
発信地:北京/中国
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【6月12日 AFP】中国でサッカーアルゼンチン代表のリオネル・メッシ(Lionel Messi)と一緒に食事や自撮りをできる、ファンからすれば夢の権利を売り出す詐欺が横行し、警察が注意を促している。
メッシは10日に中国・北京に到着し、15日には新たに改装された収容人数6万8000人の工人体育場(Workers' Stadium)でオーストラリア代表との国際親善試合に臨むが、この試合は熱烈なメッシファンの心理につけ込もうとする詐欺師やダフ屋も引き寄せている。
普段は厳しい警察は、30万元(約586万円)でメッシと一緒に夕食が取れるという広く出回っている広告を取りあげ、SNSの微博(ウェイボー、Weibo)で「30万元をだまし取られる人がいたら、われわれはその人に乾杯する」と冗談めかして警告した。
インターネット上では他にも、5000元(約9万8000円)のスタジアム「内部」パスや、サイン入りユニホームや最前列の席、写真を撮る権利などがセットになった8000元(約15万6000円)以上の「特製VIPパッケージ」など、怪しいものが売り出されている。
中国のファンは英雄メッシを近くで見ようと必死で、580元(約1万1000円)から4800元(約9万4000円)のチケットはすぐに完売。スタジアム入場にはIDの提示が必要などの対策も施されているが、オークションサイトの淘宝(タオバオ、Taobao)では最高1万8000元(約35万円)でチケットが転売されている。(c)AFP