【6月11日 AFP】ルーマニア政府は10日、アフリカ人をサル呼ばわりしたとされる駐ケニア大使を離任させると発表した。

 ルーマニアのドラゴシュ・ビオレル・ティガウ(Dragos Viorel Tigau)大使は4月26日、ケニアの首都ナイロビの国連(UN)施設での会議に出席した際、会場の窓からのぞいたサルを見て「アフリカ人のグループも来た」と発言したとされる。在ケニア南スーダン大使館の文書をAFPが確認した。

 ルーマニア外務省は、発言について把握したのは今週で、大使を呼び戻す手続きを既に開始したとしている。

 同省は、人種差別的な言動は「絶対に容認できない」とし、「発言を誠に遺憾に思い、影響を受けたすべての人に謝罪する」と述べた。

 ケニア人外交官のマチャリア・カマウ(Macharia Kamau)氏はツイッター(Twitter)に、この出来事に「がくぜんとし、嫌悪感を抱いた」と投稿した。(c)AFP