【6月11日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は10日、ロシアに対する反転攻勢が始まっていると正式に認めた。首都キーウ訪問中のカナダのジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相との共同記者会見で語った。

 ゼレンスキー氏は「ウクライナ国内で反攻と防衛作戦が行われている。いかなる段階にあるか詳細については話すつもりはない」と述べた。

 ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領も前日、ウクライナが反攻に出たことを確認。ただし、ウクライナ側の試みは失敗に終わっていると主張していた。

 これに対しゼレンスキー氏は、ワレリー・ザルジニー(Valeriy Zaluzhny)総司令官をはじめ軍幹部とは毎日連絡を取り合っているとし「皆、意気軒高だとプーチンに伝えてほしい」と語った。

 一方、ロシアの侵攻開始以来2回目のキーウ訪問となったトルドー氏は、南部ヘルソン(Kherson)州のダムが攻撃により決壊したことについて、調査が継続中であることは承知しているとした上で、「ロシアによる侵攻がなければダムは無事だったはずだ」とし、ロシア側を非難した。(c)AFP