【6月10日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2023)は10日、車いすの部男子シングルス決勝が行われ、大会第2シードの小田凱人(Tokito Oda)は6-1、6-4で第1シードのアルフィー・ヒューエット(Alfie Hewett、英国)を破り、同種目で史上最年少となる17歳で四大大会(グランドスラム)優勝を果たした。

 12日に更新される世界ランキングでは、グランドスラム通算7勝を誇る現1位のヒューエットを抜き、最年少でトップに立つことも決まった。

 1月の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2023)決勝ではヒューエットに敗れていた小田。試合後には、グランドスラム優勝と最年少記録での世界ランキング1位という二つの夢を1日でかなえられて人生で最も幸せな一日になったと喜び、初のコート・フィリップ・シャトリエ(Court Philippe-Chatrier)で、観客が「Allez(フランス語で頑張れの意)、凱人」と声援を送ってくれたことも力になったと明かした。

 車いすの部女子シングルス決勝に臨んだ第2シードの上地結衣(Yui Kamiji)は第1シードのディーデ・デフロート(Diede de Groot、オランダ)に2-6、0-6で敗れ、準優勝となった。(c)AFP