【6月10日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2023)は9日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第1シードのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)は3-6、7-5、1-6、1-6で第3シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に敗れ、大会制覇の希望がついえた。試合後には「全身のあらゆる部分がけいれんした」と明かし、ジョコビッチのような「レジェンド」との対戦で、独特の緊張感を覚えたと振り返った。

 世界ランキング1位のアルカラスは「第1、第2セットはかなりの激戦だった。腕がけいれんし始めた後、全身のあらゆる部分がけいれんした」とし、「第3セットは動くのが本当に厳しかった。第4セットに至っては、自分のチャンスは1パーセントだったと言えるだろう」と語った。

 また、ジョコビッチとの対戦は四大大会(グランドスラム)では今回が初めてで、キャリアを通じても2回目であることから、独特な緊張感を覚えてそれが身体的な不調につながったとも認めた。

「第1セットと第2セットの緊張感は、本当にすさまじかった。ノバクはこの競技のレジェンドだ。もし、ノバクと対戦するときに、全く神経質にならならずにコートに向かえるなんて言える選手がいたら、うそをついている」

「次にノバクと対戦するときは、違う展開になることを望んでいる。だけど、きっと神経質にはなるだろう」

 36歳のジョコビッチは、ここ93年間での最年長記録でローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)の決勝に勝ち進み、自身3度目の全仏制覇と男子シングルスで歴代単独1位の四大大会(グランドスラム)通算23勝目を目指す。(c)AFP/Dave JAMES