【6月9日 AFP】キューバのカルロス・フェルナンデス・デコシオ(Carlos Fernandez de Cossio)外務次官は8日、同国に中国の通信傍受施設を設置することで合意したという米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)と米CNNの報道について、「全くの虚偽であり事実無根だ」と否定した。

 設置されれば、米南方軍と米中央軍の司令部が置かれている米南東部の電子通信を傍受できるようになるという。

 WSJは匿名の米当局関係者らの話として、中国側が施設の建設許可の見返りに、キューバ側に「数十億ドル(数千億円)」を支払うことで合意したと報じた。

 デコシオ氏は、キューバは米軍を含めた外国軍の中南米駐留を一切認めていないとした上で、「この種の誹謗(ひぼう)中傷は、米当局による捏造(ねつぞう)であることが多い」と指摘した。

 米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー(John Kirby)戦略広報調整官も、WSJの報道を「正確ではない」と否定している。(c)AFP