【6月9日 AFP】ウクライナ南部ヘルソン(Kherson)州で8日、ダム決壊による洪水の被災地から避難していた人々や救助隊が砲撃を受け、3人が死亡した。ウクライナとロシアは、相手側が攻撃を行ったとして、互いを非難している。

 ヘルソン州では6日、ロシア支配地域にあるカホウカ(Kakhovka)水力発電所のダムが、攻撃を受けて決壊。周辺600平方キロメートルが洪水に見舞われ、これまでに6人が死亡した。

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は8日、被災地を視察。同国政府はその直後、ヘルソン市中心部とその周辺がロシア軍の攻撃を受け、1人が死亡、救急隊員ら18人が負傷したと発表した。一方、ドニエプルDnipro)川対岸にあるロシア支配地域の当局は、ウクライナの砲撃によって避難中の住民2人が死亡したと述べている。(c)AFP