【6月8日 Xinhua News】中国の電気自動車(EV)メーカー、小鵬汽車傘下の広東匯天航空航天科技(小鵬匯天)が開発した空飛ぶクルマ「旅航者X2」が5日、寧夏回族自治区(Ningxia Hui Autonomous Region)中衛市(Zhongwei)で黄河を横断し、低空移動手段の新たな可能性を示した。

 横断区間は黄河が甘粛省(Gansu)から寧夏回族自治区に入る沙坡頭風景区で、「旅航者X2」は高度30メートルまで垂直上昇すると、落差70メートル余りの斜面を越えて川幅300メートルを超える黄河を横断。離陸地点まで戻る往復2キロ近くの距離を自動で飛行した。

「旅航者X2」は2人乗りで、ボディ全体に安全性と軽量性を兼ね備えるカーボンファイバーを採用している。2021年6月に初飛行し、その後3千回以上の試験飛行を実施。今年初めに有人飛行の特別許可証を取得していた。(c)Xinhua News/AFPBB News