【6月8日 AFP】サッカーアルゼンチン代表FWのリオネル・メッシ(Lionel Messi)は7日、米メジャーリーグサッカー(MLS)のインテル・マイアミ(Inter Miami)と契約すると発表した。

 35歳のメッシは、2021年にスペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)からフランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に加入し、今季まで2シーズンPSGに所属していた。

 MLSとインテル・マイアミもメッシの加入をSNSで認めたが、MLSは「正式な合意を完了するための作業が残っている」としている。

 スペインの日刊紙スポルト(Sport)と同スポーツ紙ムンド・デポルティーボ(Mundo Deportivo)に対し、「マイアミに行く決断をした。(契約は)100パーセントまとまっておらず、まだやらなくてはならないことが残っているかもしれないが、そこで続けることにした」と明かしたメッシは、「W杯(World Cup)で優勝し、バルサには行けない今、別のやり方でサッカーをし、日々の生活をより楽しむときが来た」と説明し、「もちろん責任や勝利への気持ち、もっとうまくやりたいということに変わりはないが、もっと穏やかにやっていきたい」と話した。

 メッシについてはPSGが今週に退団を正式発表して以来、決断に大きな注目が集まっていたが、米移籍を決めたことで、うわさされた古巣バルセロナへの復帰やサウジアラビアへの超大型移籍は実現しなかった。

「もしお金の問題だったら、サウジアラビアかどこか他の国に行っていただろう」と語ったメッシは、もともとはキャリアの大半を過ごしたバルセロナへの復帰を望んでいたが、2021年にクラブが自身との契約延長をやめることにつながった財政問題が再び妨げになるのを恐れたという。

 メッシは「本当に(バルセロナに)戻りたかったし、本当に楽しみにしていた」と明かしつつ、「だが一方で、あれを経験し、ああいった形で退団をした後では…。同じ状況を再び経験したり、どうなるのか待たなくてはならないのは嫌だった」と説明。

「自分の将来を他人の手に委ねたくなかった。どうにかして、自分と家族のために、自分で決断したかった」とし、「(バルセロナが)選手を売却したり、他の選手の給料を下げたりしなくてはいけないと聞いた。それを経験したくなかったし、その責任を取ったり、そうしたことに関わったりしたくもなかった」と述べた。

 その一方で、将来的に再びバルセロナで生活し、古巣に何らかの形で関わるつもりはあるとし、「いつ、どのようなタイミングになるかは分からないが、いつか戻って、クラブに何か貢献できればと思っている」と語った。(c)AFP/Rik Sharma