【6月8日 Xinhua News】中国広東省(Guangdong)仏山市(Foshan)南海区大瀝鎮で2日、現存するドラゴンボートでは中国最古とされる「塩歩ドラゴンボート」を池の底から引き上げる「起竜式」が行われた。1年ぶりに泥を洗い流された「591歳のドラゴンボート」が人々の前に再び姿を見せた。

 塩歩ドラゴンボートの起源は明代の宣徳7(1432)年まで遡る。船体はフタバガキ科の木材でできており、全長36・8メートル(船首と船尾を含まず)、重さ約4トン、68人乗りとなっている。

 端午節(旧暦5月5日、今年は6月22日)期間に行われる塩歩ドラゴンボートの「起竜」関連イベントは、今では地元住民にとって特に盛大な文化行事の一つとなっている。

 塩歩ドラゴンボートの風習は2012年に広東省の第4次無形文化財リストに登録され、翌年には「中国体育無形文化遺産」保護推進プロジェクトに推薦された。(c)Xinhua News/AFPBB News