【6月7日 AFP】ロシア当局は6日、西部ウリヤノフスク(Ulyanovsk)州で、有毒物質が混入したアルコール飲料を飲んだ90人が中毒を起こし、29人が死亡したと明らかにした。

 61人が病院で治療を受けており、保健省によると4人が危篤、30人が重症となっている。

 アレクセイ・ルースキフ(Alexei Russkikh)州知事は5日、中部サマラ(Samara)州で製造されたアルコール飲料「ミスター・シードル」を飲んだ人々に中毒症状が起きたとテレグラム(Telegram)で説明した。当局は州内でこの飲料を押収し、捜査を開始した。

 現地メディアは5日、飲料に毒性の強いメタノールが混入していたと伝えた。

 ロシア国内では同様の事態がたびたび起きている。特に貧しい農村部では、安価な代替飲料が繰り返し問題となっている。(c)AFP