中国2023年1月から4月までの通信事業の収益は前年比で7.2%増加
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【6月7日 CNS】先日、中国の工業・情報化部ウェブサイトは、2023年1月から4月までの通信業の経済運営状況を公表した。
全体の運営状況を見ると、通信事業の収益は安定した成長を示し、通信事業の業務総量は2桁の増加を維持している。1月から4月までの期間において、通信事業の収益は累計で5699億元(約11兆1521億円)を達成し、前年同期比で7.2%増加した。不変価格ベースで通信事業の業務総量は、前年比で17.6%増加した。
固定ブロードバンド事業の収益増加は小幅にとどまった。1月から4月までの期間において、三大基礎通信企業(中国移動<チャイナモバイル、China Mobile>、中国聯合通信<チャイナユニコム、China Unicom>、中国電信<チャイナテレコム、China Telecom>)のブロードバンド事業の収益は846億5000万元(約1兆6565億円)となり、前年比で5.9%増加した。これは通信事業収益全体の14.9%に相当し、第1四半期比で0.1ポイント増加し、通信事業収益の増加を0.9ポイントけん引した。
移動データ通信量事業の収益は前年同期と横ばい。1月から4月までの三大基礎通信企業の移動データ通信量事業の収益は2191億元(約4兆2875億円)で、前年同期とほぼ横ばいだった。これは通信事業収益全体の38.4%にあたる。
新興事業の収益は急速な成長を維持している。三大基礎通信企業はIPTV(IP網を伝送経路としたビデオコンテンツ配信の仕組み、およびサービス)、インターネットデータセンター、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、モノのインターネット(IoT)などの新興事業を積極的に展開し、1月から4月までの間に1250億元(約2兆4461億円)の収益を達成し、前年比で22.3%増加した。これは通信事業収益全体の21.9%を占め、通信事業収益の増加を4.3ポイントけん引したことになる。
モバイル音声通話業務の収益は基本的に安定している。1月から4月までの期間において、三大基礎通信企業は固定音声通話業務の収益が62億8000万元(約1229億円)で、前年比で9.4%減少した。一方、モバイル音声通話業務の収益は378億6000万元(約7409億円)であり、前年比で0.6%増加した。
通信サービスの利用者の発展においては、固定ブロードバンドの加入数が着実に増加し、ギガビット通信の加入率は20%近くに達した。携帯電話のユーザー数は着実に増加しており、5Gのユーザー数も急速に拡大している。セルラーIoTのユーザー数は20億を突破し、IPTVのユーザー数も着実に増加している。
通信サービスの利用状況においては、モバイルインターネットの通信量増加速度が小幅に向上し、4月のモバイルインターネットのデータ使用量(DOU)は1戸当たり16.72GB /月となり、前年比で10.1%増加した。
携帯電話の通話量の増加率が低い一方で、ショートメッセージサービスの業務量は着実に増加している。(c)CNS/JCM/AFPBB News