【6⽉7⽇ Peopleʼs Daily】今年1〜4月の中国の自動車輸出台数は前年同期比76.5%増の149万4000台だった。自動車輸出額全体に占める新エネルギー車の割合は42.9%で、輸出額増加への貢献率は51.6%だった。新エネルギー車産業の発展は、中国が産業システムの最適化とアップグレードを推進し、現代産業システムの構築を加速していることの現れだ。

 中国にとっては、製造業全体の80%以上を占める従来型製造業の転換と高度化が重要だ。広東省(Guangdong)は今年、新たに9000社の技術転換を推進する。山東省(Shandong)は年間を通じて投資額500万元(約9826万円)以上の技術転換プロジェクト約1万件を実施し、工業技術転換のための投資額の6%増を目指す。湖北省(Hubei)は技術革新のための投資額の12%以上の増加を計画している。

 優勢な産業をさらに強化することも重要だ。多くの電子機器や家電製品、ソーラーパネルで、中国での生産数は全世界の5割以上を占めている。高速鉄道、船舶、電力設備、建設機械、通信設備などにも強みがある。中国は世界クラスの先進製造業群を創出することで、産業チェーン全体の優位性を高める考えだ。

 新登場の産業を育成することも重要だ。深セン市(Shenzhen)の中心部で都市型NCA知能運転ナビゲーション支援システムを搭載した阿維塔11(Avatr11)を運転すれば、タクシーを利用するように簡単に移動できる。2022年にはL2レベル以上の運転支援機能を搭載した乗用車の普及率は30%以上に達した。スマートコネクテッドカーの普及はさらに加速するだろう。

 中国の人工知能(AI)産業は技術革新、産業生態、統合応用において力強い進展を遂げ、世界の最前線に躍り出た。中国は人型ロボット、メタバース、量子技術などの新産業の布陣を加速させ、6Gの開発も推進している。工業情報化部は、未来型産業発展のための行動計画を策定し、地方が未来産業の布陣を加速させるための試験的な対策を早急に進めることを奨励している。

 工業情報化部によると、中国では2100か所以上のハイレベルなデジタル作業場とスマート工場が建設された。うち209か所はベンチマーク工場だ。6000以上のシステムソリューション業者が育ち、地域と業界に影響を与える240の産業インターネットプラットフォームが建設された。重点工業企業では主要工程のデジタル管理率が58.6%に達し、デジタル研究開発・設計ツールの普及率は77%に達した。

 工業情報化部の担当者によると、重点産業のグリーン化を徹底的に推進したことで、該当企業のエネルギーと水の消費量は業界平均の60%程度にまで削減された。今後は産業のグリーン・低炭素化を積極的かつ着実に推進し、産業資源の総合利用やクリーン生産レベルを向上させ、省資源型で環境に優しいグリーン生産システムを構築していく方針だ。(c)Peopleʼs Daily /AFPBB News