ダム決壊で油150トン流出 ウクライナ
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【6月7日 AFP】ウクライナ政府は6日、南部ヘルソン(Kherson)州のロシア支配地域にあるカホウカ(Kakhovka)水力発電所のダムが攻撃を受けて破壊されたのに伴い、エンジンオイル150トンがドニエプル(Dnipro)川に流出したと明らかにした。環境に深刻な影響が及ぶ恐れがあると警告している。
ウクライナ大統領府長官の広報顧問を務めるダリア・ザリウナ(Daria Zarivna)氏はソーシャルメディアで、「ダムが爆破されエンジンオイル150トンが流出した」と述べた。ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は「さらに300トン以上流出する恐れがある」としている。
一方、ドミトロ・クレバ(Dmytro Kuleba)外相は、ダム決壊により引き起こされた洪水で周辺地域の生態系が「長期にわたって回復不能な被害」を受ける可能性があると指摘。「ノバカホウカ(Nova Kakhovka)動物園の動物たちはすでに溺れ死んでしまった」と語った。
さらに、これはウクライナ南部の野生生物にとって「災厄の始まりにすぎない」とし、「われわれの目の前で起きているエコサイド(大規模環境破壊)の影響範囲はウクライナ国内にとどまらず、(周辺国を含む)地域規模のものになる」と述べた。(c)AFP