【6月7日 AFP】ボサノバの名曲「イパネマの娘(The Girl from Ipanema)」を歌い、1960年代に一世を風靡(ふうび)したブラジル人歌手、アストラッド・ジルベルト(Astrud Gilberto)さんが5日、死去した。83歳。家族が発表した。

 ボサノバの草分けで、2019年に死去したジョアン・ジルベルト(Joao Gilberto)さんは元夫。生涯を通じて19枚のアルバムを制作した。ジョアンさん、米国人サクソフォン奏者スタン・ゲッツ(Stan Getz)さんと共演し世界的にヒットした「イパネマの娘」を歌った際には、プロミュージシャンとしての経験はほとんどなかった。

 1960年代から米国に居住。ブラジルのニュースサイトG1によると、北東部フィラデルフィア(Philadelphia)の自宅で死去した。(c)AFP