【6月6日 AFP】北大西洋条約機構(NATO)のイエンス・ストルテンベルグ(Jens Stoltenberg)事務総長は6日、訪問先のスロバキアで、ウクライナの将来的なNATO加盟に関してロシアに拒否権はないと発言した。

 ストルテンベルグ氏は、「NATOのドアは開かれたままであり、ウクライナが今後加盟国になりロシアに拒否権はないということで、全加盟国が一致している」と述べた。同氏は「ブカレスト・ナイン(Bucharest Nine)」とも呼ばれる、東欧のNATO加盟国首脳との会合のためスロバキアの首都ブラチスラバを訪問していた。

 NATOは来月、リトアニアの首都ビリニュスで首脳会議を予定している。同氏は、その場で「極めて重要な」決定が下されるだろうとし、「ウクライナが旧ソ連時代からNATO水準に移行し、NATOとの距離を縮められるよう、複数年にわたる援助パッケージを用意してウクライナへの支援を強化していく」と述べた。(c)AFP