【6月6日 CGTN Japanese】中国宇宙ステーションの第4陣の宇宙科学実験サンプルは4日、有人宇宙船「神舟15号(Shenzhou-15)」の帰還モジュールとともに地上に帰還し、東風着陸場で中国科学院が主導する宇宙応用システムに引き渡されました。

【写真特集】無限の可能性を秘め…「天の宮」で活躍する宇宙飛行士

「神舟15号」宇宙船の帰還により、宇宙応用システムは、細胞や線虫、シロイヌナズナ、再生稲などの生命実験サンプル、複数の合金材料、新型赤外線探知器材料、アモルファス薄膜などの材料実験サンプルを含む15項目の科学プロジェクトの実験サンプルを入手しました。サンプルの総重量は20キロを超えています。

 科学者は今後、宇宙から持ち帰られたこれらのサンプルに対して、分子生物学や細胞生物学、軌道上での成長・生育・代謝などに関する分析を行い、地上との比較分析と研究を通じて、宇宙の微小重力と放射線が実験サンプルに及ぼす働きと分子のメカニズムを解析し、宇宙環境に適応できる作物の育成と宇宙の微小重力・放射線などの資源の開発と利用に理論的根拠を提供する計画です。(c)CGTN Japanese/AFPBB News