【6月6日 AFP】シンガポールにある唯一の競馬場が閉鎖されて住宅地として再開発されることが決まり、同国における競馬開催180年以上の歴史に終止符が打たれることになった。

 統括団体のシンガポールターフクラブ(Singapore Turf Club)によると、来年10月の第100回シンガポールゴールドカップ(Singapore Gold Cup 2024)が最終競走となる。

 同クラブは1842年、スコットランド商人ら競馬愛好家により設立され、1999年まではブキッ・ティマ競馬場(Bukit Timah Race Course)で、2000年以降は現在のクランジ競馬場(Kranji Race Course)で開催されている。

 クラブは、競馬場の入場者数がこの10年間で減少していると明かしている。地元メディアによると、同クラブには約700頭の競走馬がいるという。

 競馬場の敷地は2027年に政府に返還される予定で、住宅に活用される予定となっている。(c)AFP