【6月8日 Xinhua News】中国重慶市(Chongqing)巫山県(Wushan)大昌鎮(Dachangzhen)竜興村の双堰塘(そうえんとう)遺跡は、長江支流の大寧河と磨刀溪が合流する地点の南岸段丘にある。1957年に発見され、当初は大昌壩遺跡と呼ばれたが、1997年に実施された最初の大規模発掘調査で学術的に重要な西周時代の巴文化遺跡であることが分かった。通常の小型集落跡とは異なる複合的な機能を持つ大型集落で、周の時代に存在していた古代巴国の住人「巴人」の初期の活動中心であった可能性が高いとされる。

 双堰塘遺跡の調査結果は、西周時代の中期から後期にかけて大寧河の奥地、大昌寛谷一帯に大規模な初期巴人の中心集落が存在したことを示している。規模や機能から一部の学者は、集落がかねてから探し求めてきた初期巴国の都「巴墟」の可能性があると指摘している。(c)Xinhua News/AFPBB News