【6月6日 AFP】ウクライナ南部ヘルソン(Kherson)州で6日、カホウカ(Kakhovka)水力発電所のダムの一部が破壊された。ロシア、ウクライナ双方が相手側の攻撃によるものと主張している。

 ウクライナ大統領府のアンドリー・イェルマーク(Andriy Yermak)長官はテレグラム(Telegram)に「ロシアのテロリストによる新たな戦争犯罪だ。大統領は国家安全保障会議を招集した」と投稿した。

 一方、ヘルソン州ノバカホウカ(Nova Kakhovka)の親ロシア派当局は「カホウカダムを標的にした攻撃が複数回」確認されたとし、ダムの水門扉が破壊され、「制御不能」に陥っているとしている。

 報道によれば、ダム下流の複数の場所で水位が上昇している。

 旧ソ連時代の1956年にドニエプルDnipro)川に建設されたカホウカダムは、コンクリートと土で造られており、ウクライナ国内のインフラでは最大級。ウクライナ侵攻開始直後にロシアに掌握され、2014年にロシアに併合された南部クリミア(Crimea)半島に水を供給している。(c)AFP