【6月7日 Xinhua News】6月5日は「世界環境デー」。中国ではここ数年、環境保護分野の幾つかの先端技術が生活のさまざまな場面で活用されている。

 ▽電気自動車(EV)

 EVはガソリン車に比べ、排ガス汚染がない、騒音が少ない、機械構造がシンプル、エネルギー効率が高いなど多くの利点がある。中国では2022年の純電気自動車(BEV)の販売台数が前年比81・6%増の536万5千台となった。国際エネルギー機関(IEA)も4月下旬に発表した「世界EV見通し2023」で、22年の世界EV販売の6割を中国が占め、これまでに販売されたEVの半数以上が中国にあると指摘した。

 ▽風力発電と太陽光発電

 日照時間が長く、豊富な風力エネルギー資源を持つ中国の西北地区では、荒野に巨大な風力発電機がそびえ立ち、砂漠に太陽光発電パネルが青い海原のように広がる。風力エネルギーと太陽光エネルギーは持続可能性とクリーン性を兼ね備えている。風力発電はここ数年の絶え間ない技術革新を受け、徐々にコストが下がっている。光電効果に基づく太陽光発電も、蓄電所と組み合わせることで昼間の余剰電力を夜間に利用することができ、24時間発電を実現している。

 ▽スマート物流

 スマート化とは、モバイルインターネットやビッグデータ、モノのインターネット(IoT)、人工知能(AI)などの技術を活用し、さまざまなニーズに能動的に応える事物の持つ性質を指す。中国では毎年恒例のインターネット通販セール「6・18」を前に、ますます小型化する宅配便送り状、リサイクルが進む宅配ボックス、さらには新エネルギー輸送車、電力を太陽光で賄うスマート物流センターに至るまで、グリーン物流チェーンが徐々に形成されている。

 ▽持続可能な農業

 持続可能な農業システムは水やエネルギー、栄養資源を効率的に利用し、有限資源への依存を最大限減らす。乾燥に強いクワを使った砂漠の緑化は同時に養蚕資源をもたらし、イネと魚の共生システムでは肥料を生産現場で得られるようになるなど、経済発展と生態系保護の両立を実現している。(c)Xinhua News/AFPBB News