京畿道城南市盆唐区のネイバー本社(c)news1
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【06月05日 KOREA WAVE】韓国ネット大手ネイバーが、ポータルサイトでAI技術を基盤にユーザーオーダーメード型検索結果を提供するなどサービスの多角化に乗り出す。ユーチューブ、ティックトックなど新規プラットフォームの成長が続き、チャットGPTのような生成型AIの登場によって、ネイバーが国内検索市場に君臨し続けることが難しくなったと判断したとみられる。

ウェブサイト分析のインターネットトレンドによると、4月現在で韓国の検索市場におけるネイバーのシェアは55.2%。昨年末の64.8%比約10ポイント減少した。一方でグーグルの占有率は26.8%から35.3%に増加した。

ネイバーで最大の売上高割合を占めるのは、検索とディスプレイ広告で構成される「サーチプラットフォーム」だ。利用者がネイバーを通じて検索すれば、これをビジネス活動に連結させる役割をする。つまりネイバーの訪問や検索が多いほど売上高増大につながる。

昨年末のサーチプラットフォーム売上額は3兆5679億ウォン(約3823億円)で全体の43.4%を占めたが、前年からは5ポイント近く減少した。

ネイバーの根幹とも言える「検索市場」の影響力が縮小する危機感もある中、ネイバーはAI検索を基盤にユーザーの検索意図を把握することで「ポータル強者」の座を守りたい考えだ。

このためネイバーは最近、一部のユーザーを対象に検索タブのデザインを変更した。ユーザーの探索意図を把握し、適切な動線で素早く案内する「ナビゲーション」の役割ができるようテストを実施している。

また、検索結果でショートフォームやイメージなどマルチメディアコンテンツ露出も拡大する。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News