【6月5日 AFP】22-23イタリア・セリエAは4日、第38節の試合が行われ、王者ナポリ(SSC Napoli)は2-0でサンプドリア(Sampdoria)に勝利し、ファンの前でついに優勝トロフィーを掲げた。

 ナポリはビクター・オシムヘン(Victor Osimhen)がアフリカ人選手最多となるリーグ26ゴール目をPKから決めて先制すると、85分にジョバンニ・シメオネ(Giovanni Simeone)のミドルシュートで勝利を決定づけ、勝ち点90でシーズンを締めくくった。

 しかし、降格の決まっているサンプドリア相手の勝利はあくまで前菜程度に過ぎず、ファンが本拠地に駆けつけた本当の理由は、選手たちが33年ぶりに優勝トロフィーを掲げる瞬間を見届けるためだった。

 ズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)が感動的な現役引退を発表したACミラン(AC Milan)は、3-1でエラス・ベローナ(Hellas Verona)に勝利。ASローマ(AS Roma)は後半アディショナルタイムにパウロ・ディバラ(Paulo Dybala)が決勝のPKを決めてスペツィア(Spezia)を2-1で下し、6位でヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2023-24)出場を決めた。

 またこの結果、敗れたベローナとスペツィアは11日に一発勝負の残留プレーオフに臨むことになった。

 ユベントス(Juventus)もフェデリコ・キエーザ(Federico Chiesa)のゴールでウディネーゼ(Udinese)に1-0で競り勝ったが、ローマが勝利したため7位は変わらず。不正会計による欧州カップ戦出場禁止の処分が下らなかった場合は、来季はヨーロッパカンファレンスリーグ(UEFA Europa Conference League 2023-24)にまわる。(c)AFP