【6月5日 AFP】22-23スペイン1部リーグは4日、第38節の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)は退団が発表されたカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)がPKから得点を決め、サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)のファンに別れを告げた。チームは1-1でアスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)と引き分けた。

 試合前にこの夏での退団が発表され、14年を過ごしたクラブを離れることが決まったベンゼマは、同点に持ち込むPKを真ん中に決め、その後に盛大な拍手の中で交代した。

 前日にベンゼマの残留を期待していたカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督は、今回の決断に驚いたと認めつつ、「私が指導してきたのはフォワードではなく、世界最高の完璧なサッカー選手の一人だ」とコメントし、「非常に親しみやすく、謙虚で真面目な人間だ。退団は喜べないが、決断を尊重しなければならない。彼がこのクラブで成してきたことは伝説的であり、記憶に残る」とたたえた。

 アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)も2-2でビジャレアル(Villarreal CF)と引き分けたため、レアルは2位でシーズンを終えた。

 王者FCバルセロナ(FC Barcelona)は1-2でセルタ(Celta de Vigo)に敗れた。ガブリ・ベイガ(Gabri Veiga)に2ゴールを許すと、アンス・ファティ(Ansu Fati)が1点を返したが同点には持ち込めなかった。対するセルタはこの勝利で1部残留を決めている。(c)AFP