【6月4日 AFP】インド東部で2日に起きた列車3台が絡む事故では、少なくとも288人が死亡し、数百人が負傷した。同国ではこれまでにも重大な鉄道事故が何度も起きているが、今回は近年最悪の犠牲者を出した。

 インドではここ20年で、50人以上の死者を出した鉄道事故が13件発生。そのうちの3件は人為的な攻撃を受けてのものだった。近年起きた大きな規模の事故としては、2018年にアムリツァル(Amritsar)で花火を見ていた人々に電車が突っ込み、60人が死亡した事例が挙げられる。

 AFPの記録から、同国で大規模な人的被害を出した鉄道事故を3件紹介する。2件は今回の事故よりも多くの犠牲者を出した。

■1981年:死者800人以上

 1981年6月6日、ビハール(Bihar)州東部で、鉄橋を走行中の列車が脱線し、川に転落した。死者は800~1000人に上り、インド史上最悪の鉄道事故となった。

■1995年:死者300人以上

 1995年8月20日、北部ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州アグラ(Agra)近郊のフィロザバード(Firozabad)で列車同士が衝突。305人が死亡、344人が負傷した。

■1999年:死者285人

 1999年8月2日、東部の西ベンガル(West Bengal)州ガイサル(Gaisal)で列車同士が衝突し、285人が死亡、312人が負傷した。(c)AFP